神経機能の約80%が形成される時期が、小学校入学前までの期間です。
この期間に様々な動作、運動を体験することで、
ひとつひとつの回路が作られ、それらが多面的、多層的な回路に発達します。
運動神経の良い子に育ってほしいお父さん、お母さんにぜひ知ってほしい、
幼児期に、運動能力を高める方法をご紹介します。
年齢に合わせて効果的に運動能力を高める
幼児期は、運動の基となる、多様な動きを幅広く獲得する非常に大切な時期です。
発達、年齢、興味に合わせた遊びを、取り入れることで、
効果的に運動能力を高めることにつながります。
3歳から4歳ごろ
基本的な動きが未熟な初期の段階から、日常生活や体を使った遊びの経験をもとに、次第に動き方が上手にできるようになっていく時期である。特に幼稚園、保育所等の生活や家庭での環境に適応しながら、未熟ながらも基本的な動きが一通りできるようになる。次第に自分の体の動きをコントロールしながら、身体感覚を高め、より巧みな動きを獲得することができるようになっていく。
引用元 文部科学省 幼児期運動指針
滑り台、ブランコ、鉄棒、マット、かけっこ
などの全身を使う遊びがおすすめです。
立つ、座る、寝ころぶ、起きる、回る、転がる、渡る、ぶら下がるなどの
「体のバランスをとる動き」と、
歩く、走る、はねる、跳ぶ、登る、下りる、這(は)う、よける、すべるなどの
「体を移動する動き」を経験します。
4歳から5歳ごろ
それまでに経験した基本的な動きが定着しはじめる。
友達と一緒に運動することに楽しさを見いだし、また環境との関わり方や遊び方を工夫しながら、多くの動きを経験するようになる。特に全身のバランスをとる能力が発達し、身近にある用具を使って操作するような動きも上手になっていく。引用元 文部科学省 幼児期運動指針
なわとび、ボール遊び、輪投げ
など用具を使った遊びがおすすめです。
持つ、運ぶ、投げる、捕る、転がす、蹴る、積む、こぐ、掘る、押す、引くなどの
「用具などを操作する動き」を経験します。
5歳から6歳ごろ
無駄な動きや力みなどの過剰な動きが少なくなり、動き方が上手になっていく時期である。
友達と共通のイメージをもって遊んだり、目的に向かって集団で行動したり、友達と力を合わせたり役割を分担したりして遊ぶようになり、満足するまで取り組むようになる。それまでの知識や経験を生かし、工夫をして、遊びを発展させる姿も見られるようになる。
この時期は、全身運動が滑らかで巧みになり、全力で走ったり、跳んだりすることに心地よさを感じるようになる。引用元 文部科学省 幼児期運動指針
ボールをけりながら走る、走りながら投げる、難しいルールの鬼ごっこ
など、動きの組み合わせが必要な遊びがおすすめです。
「体のバランスをとる動き」「体を移動する動き」「用具などを操作する動き」を、よりスムーズにします。
幼児期に運動能力を高めるおすすめの遊び
ボール遊び
空間認識能力、反射神経、バランス感覚、体幹が鍛えられます。
地面についてバウンドしたボールを捕る
ボウリング遊び
バレーボールのように手のひらで打つ
バッドで打つ
投げてキャッチ
蹴る
走りながら蹴る
追いかけながら投げる
なわとび
へびにょろにょろ
前まわし
走りながらとぶ
大なわとび
木のぼり
だるまさんがころんだ
筋肉をタイミングよく働かせる能力、体幹、バランス感覚が鍛えられます。
だるまさんがころんだの部分を、他の動作に変更する遊びもおすすめです。
(例:だるまさんがジャンプした、だるまさんが泳いだ)
けんけんぱ
体幹、バランス感覚が鍛えられます。
けんけんぱは、途中で軸となる足を変えて、左右ともに鍛えましょう。
鬼ごっこ
体力、持久力、空間認識能力、バランス感覚などが鍛えられます。
鬼ごっこには、たくさんの種類があります。
子供と一緒にルールを決めてオリジナルの鬼ごっこで遊ぶのもおすすめです。
バランスよく遊びを取り入れましょう
例えば、野球選手になってほしいからと、
ボール遊びなどの偏った動作を強化するのではなく、様々な動きを体験することで、
バランス感覚や、空間認識能力、状況判断能力、体力、筋力、持久力が身についていきます。
費用対効果を検証
子供の運動能力を高めるには、昔からある遊びが効果的なことがわかりました。
本格的にスポーツを始める前の今の時期に、
さまざまな運動、動作を体験することが基礎となり、子供の自信にもつながります。
費用がかからず、効果も高いですね。
子供にとっても楽しく、能力を伸ばしてあげることができる遊びを、
さっそく取り入れてみてはいかがでしょうか。
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