私立小学校は学費面でハードルが高い。
しかし、こどもに良い環境、最先端の授業を受けさせたいと、国立小学校への受験を検討されている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、国立小学校を検討中の方に、幼児教室、塾、習い事なしで受験をし、合格する可能性があるのかについて、検証していきたいと思います。
希望小学校の入試情報をチェック
入試情報は、説明会や過去問題集、インターネットの検索等でチェックしました。
私が手に入れた過去問題集には、5年間の入試情報(受験人数や合格者数)、考査の形式、二次検定について掲載されています。
小学校受験に関しては、月齢で2グループ、3グループにわけて検定されます。
4月2日~9月30日生まれ
10月1日~4月1日生まれ
4月2日~7月31日生まれ
8月1日~11月30日生まれ
12月1日~4月1日生まれ
それぞれのグループで合格者を出すので、早生まれが損するといったことのないように配慮されています。
また学校によっては、受験者数と合格者数の倍率を調整して合格者数を決めているのではないかと数字から読み取れます。
<抽選について確認しましょう>
1次で抽選がある場合と、1次は検定審査で、合格者のみが2次で抽選となる場合があります。
過去問題集を検証
では、さっそく過去問題集を検証していきましょう。
入学考査でみられる重要なポイント
・精神的自立、体力
・最後までやり遂げる力
・指示を1度で聞き、行動に移す
・順番を待つ
・約束を守る
・常識、道徳的なことが身についている
ペーパーテストの内容
国立小学校のペーパーテストは、文字を読んで問題に答えるものではありません。
問題の説明は、モニターや音声を使います。
先生の『はじめましょう』の合図でスタート、『やめましょう』で記入を終えます。
【ペーパーテストの内容一覧】
5年間の過去問より、ペーパーテストで出題された項目を全て確認しました。
主に、以下のジャンルから出題されます。
・ かたち
・ 比較
・ 位置
・ 言語
・ 常識
・ 記憶
内容を確認しましたが、むずかしい問題がたくさんあります。
まったく受験対策をしていない子どもが、解けるのか?と聞かれると、解けない内容です。
(言語の過去問題)
ルールを考えて、空いているところに入る絵を下から探して、〇をつけましょう。
少し、考える力が必要な問題ですね。
ペーパーテストの各ジャンルの実際の問題を知りたい方はこちらの記事へ
【国立小学校受験】ペーパーテストの内容を試験問題と共に詳しく解説します!
制作テスト
制作テストは実際に、はさみ、のりを使ったり、クーピーで色を塗る問題が出題されます。
自由画
毎年、出題されます。時間の許す限り、書きましょう。
はさみ+のり
『太線を切りましょう』という、はさみで切る問題や、『切った後、のりで貼りましょう』という、はさみとのりを使う問題がよく出題されます。
ちぎり&のり使い
(赤色の折り紙が配布される)
折り紙を黄色のところに入るようにちぎって、ステッィクのりで貼りましょう。
折り紙
黒色の折り紙をまず半分に、三角になるように折ります。
そしてまた三角になるように折りましょう。
色ぬり
木のリンゴ(4つ)を赤色のクーピーで、はみ出さないようにきれいに塗りましょう。
面接・個別テスト
面接テスト
面接対策は必須です。
過去問で、練習をしてください。
・あなたの宝物はなんですか。
・幼稚園、保育園のお友達で一番好きなお友達の苗字を教えてください。
・あなたがすきな絵本の名前を言ってください。
こどもに、『好きなお手伝いはなんですか?それはどうしてですか?』
と質問すると、
『布団を敷くこと。きれいに敷いたらパパがお小遣いをくれるから』と答えました。
それは、練習が必要だね!!
個別テスト
個別テストは、カードやパズル、積み木、ひも、お箸、サイコロなどを使い、質問に答え、指示されたことを的確に行うテストです。
お話作り
4枚のカードの中から、先生が1枚置き、『他のカードを順番になるように好きに並べてください。』
並べ終えた後に、『では、このあとどうなりますか。教えてください』
ひもに2つの玉結び
この1本のひもを使って、玉結びを2つ作ってください。
箸使い
塗り箸で、大豆をお皿からお皿へ移す。
運動テスト
縄跳び
好きな跳び方をしてください。
『やめ』といったら縄跳びを半分に折ってフックにかけましょう。
2人でかけっこ
ラジカセから聞こえる『1、2、3、ドン』の合図で全速力で走ります。
紙テープがすだれ状になったらゴールまで力いっぱい走ります。
走り終わったらコーンの間を通り、指示されたマットに戻りましょう。
行動観察テスト
自由遊びの一例です。
(ボーリング、カップタワー、わなげが用意されている)
『やめ』の合図でみんなで協力してかたずけましょう。
・ボーリング
線からボールを転がします。ボールを投げてはいけません。
順番ぬかしをせず、自分の番がくるまで並んで待ちます。
倒れたピンは倒した人がもとのように立てておきましょう。
・カップタワー
2人1組で、見本のタワーよりもカップを高く積みましょう。
・わなげ
わなげをします。投げ終わったら、輪をかごに戻しましょう。
【検証結果】塾、習い事なしで受験、合格することができるか
塾なしでも合格できる可能性はあります!!
しかし親がしっかりテスト対策をしないと難しいです。
過去問を親が確認し、傾向と対策を考えましょう。
ペーパーテストは、慣れです。
こどもの得意、不得意を見極め、最初は考え方、解き方を教えてあげましょう。
その他のテストについても、親子で遊びの延長から取り組むことをおすすめします。
行動観察については、集団の中での遊び方について、子どもと話をしましょう。
どのような行動をとるのがよいか、親子でシュミレーションしてみてください。
家庭学習に、塾の模擬テストだけをプラスして、実際の検定試験の雰囲気を経験することもおすすめします。
子どもと試験問題に取り組み、不安を感じれば、塾の直前講座を受講するのも良いですね。
5歳、6歳で親と一緒に、様々なことに取り組み、学んだ経験は、こどもにとって大きな財産となります。
国立小学校が近くにあるという人は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
お受験専門の幼児教室の月謝は、3万円以上のところが多いです。
通信教育で、お受験を目指すなら、こぐま会教材、提携SAPIX(サピックス)ピグマの「幼児通信教育モコモコゼミ」がおすすめです。