2021年11月の全国統一小学生テストを小1の娘が受けました。
初めての学校外でのテストです。
全統小のテストについては多くの方が書かれているので、私は視点を変えて、初めてテストを受ける子どもが、少しでも実力を出すためにというテーマで、これから初めてテストを受ける人向けに実体験を記事にしました。
テストを受ける目的とその効果を子どもが実感できるように、親が情報を集めて取り組みことをすすめます。
あえて全く対策をせずに受けることで、子どもの実力をみたいという考えもありますが、初めてのテストで、学校とは形式が違うので実力を出せない子どもは一定数いると考えます。
わが子は、『できない!くやしいからがんばる。』よりも『できた!得意かも。もっとがんばる。』というタイプなので、実力が出せるように、テスト対策をしようと声をかけました。
さっそく、実際に親が試験前におこなった対策とその効果について検証し、結果を紹介します。
小2、6月の結果
小2、11月の結果
小3、6月の結果
全国統一小学生テストを受ける目的・効果
全国統一小学生テストは、四谷大塚が主催の日本最大級のテストです。
幼児、低学年から、気軽に受けることができ、全国・都道府県での立ち位置がわかるため人気のあるテストです。
入塾前の子どもが全統小のテスト受ける目的
・学校以外のテストに慣れさせる
(時間配分、難易度)
・家庭学習の結果を確認したい
・順位がつくことで、学習へのモチベーションをあげたい
・塾の特待生を狙いたい
・子どもの素の実力を知りたい
・テスト対策として家庭学習を充実させたい
この他にも、決勝大会を狙っているなど、様々な目的があると思います。
順位がつくことで、学習へのモチベーションをあげたい。
「テスト対策として家庭学習を充実させたい。」と思い受験を決めました。
テストを受けることによって期待される効果
効果は、子どもの成績や性格によって違ってくると思うので、わが子を例に効果を紹介します。
全国の小学生が挑戦するテストだということ、順位がでるなどテストについて子どもに説明。
↓
テストで実力が出せるように、テスト対策の学習をしようと話す。
↓
子どもが納得して、家庭学習に取り組む。
↓
結果に出る。
↓
学習すればよい点数が取れる。
(勉強の成果を子ども自身が感じる)
↓
学習へのやる気がアップ!!
またこのテスト受けたい。
勉強がんばる!!
全統小はテスト対策をすると、ある程度は点が取れる内容です。
低学年の場合、初めてテストを受ける子と、テスト慣れしている子・対策をした子では点数の差が出ます。
実力に近い点数を取るためにもテスト対策を意識した家庭学習をおすすめします。
逆になんのテスト対策もせずに、点数が取れている場合は、才能があります。
ぜひその部分を伸ばしてあげてください。
小1子どもの学習状況
ここからは、実際のテスト対策について紹介しますが、まずは子どもの状況をさらっとお伝えします。
小1娘は小学校入学時は、ひらがなが書けるけど鏡文字になったり、教科書をすらすら読めないレベルでした。
秋になってもカタカナの『シ』と『ツ』、『ン』と『ソ』をたまに間違えます。
国語が弱いですが、今はゆっくり学習しています。
算数は公文で計算問題は日々トレーニングしています。
平日は公文の宿題、休日にドリルをする程度の家庭学習をすすめています。
幼児期に学習をしていないので、全統小の6月のテストはスルーし、11月のテストを受けることを決めました。
全国統一小学生テスト過去問を検証&対策
過去問を購入
まずは、過去問を探しました。
公式サイトの過去問チャレンジや、過去に受けた人のブログで問題の傾向を確認します。
前半は簡単で、後半が難しいけれども、点数の配分があまり変わらないので学校で習う前半部分をしっかりとれば偏差値50前後はとれるということがわかりました。
しかし問題を読んで、解答用紙に記入することに慣れていないので練習が必要と考えます。
悩みましたが、メルカリで過去問を購入しました。
過去のテスト問題に挑戦する
親も、同時にテスト問題に挑戦しました。
1年生 算数30分、国語30分
親も必ず問題を解くことをすすめます。
1年生の内容にしては、難しいと実感できます。
過去問テストの点数(150点満点中)
算数 134点
国語 40点
算数は得意なようです。
しかし国語は、全く時間内に解けませんでした。
子どもは、長文問題を読むだけで、時間が来てしまいました。
子どもは遺伝子検査で理系と出ています。
子供の才能・能力を知りたい【遺伝子検査の検査結果を公開】比較、おすすめを紹介
国語 配点と正答率を確認
国語の出題内容(2021年11月参考)
① 知識問題 16問 配点85点
② 物語文 9問 配点45点
③ 語彙力 5問 配点20点
この順で出題されます。
2021年の問題別成績のデータをみると、
①比較的簡単な助詞や漢字を問う問題が13問で、正答率は2問を除いて90%以上です。
これらを全て正解するだけで、70点がとれます。
つぎに知識を問う問題(今回は当てはまる行事を選ぶ問題)が、3問です。(15点)
②物語文が9問です。(45点)
物語文は、4ページあります。(1250字)上部に本文、下部に問題が書かれています。
③長文の後に、語彙力を問う問題が5問です。(20点)
実は、この語彙力の問題は難しくないです。
しかし、上記表の正答率を見てみると、50%以下のことがわかります。
長文問題で時間をとられ、最後の問題を解けなかった子どもがたくさんいると考えられます。
ちなみに2020年11月、2021年11月ともに、長文のあとに、語彙力を確認する比較的簡単な問題が出題されています。問題を先に軽くチェックし、長文問題の後に簡単そうな問題があれば、先に解くように子どもに伝えましょう。
実際におこなったテスト対策の内容 国語
わが子の過去問の結果(40点)からも、長文問題の対策は必須なことが判明しました。
漢字や語彙力と違い、長文問題の対策は難しいです。
今までの読書量なども関係してくるので、テスト2~3週間前にできることは限られます。
また、低学年の場合、長文読解の解き方を知らない子どもはたくさんいます。
そこで、私が実践した国語の長文問題のテスト直前対策を紹介します。
対策①
親が子どもと一緒に長文問題に取り組み、解き方を教える。
本文を親が読み、大事なところを子どもに線を引かせます。
(子どもは、親が本文を読んでくれるので楽。)
問題文を子どもが読みます。
ここでは何を聞かれているか、常に気をつけるようにと説明します。
例
それが書いてある文の最初の3文字と終わりの3文字を書きなさい。
それが書いてある部分の最初の3文字と終わりの3文字を書きなさい。
記号でこたえましょう。
そのまま書きましょう。
対策②
全統小の長文は長いので、読むのが遅いわが子は、本文をすべて読んで問題を解くという解き方では時間が足りません。
国語の長文の解き方としては、邪道かもしませんが、読むのが遅い小1が全統小の国語を時間内に解くには、各ページずつ解く方法が良いと考えました。(全文で4ページあります。)
まずは見開きページ(2ページ)の問題文をさらっと読んでから、本文を読む方法を伝えます。
2ページを読んで、対応している問題を解く。
本当はダメです。
小1で、本文を読むことに慣れていない子はこのテストだけと思って教えてください。
私も小2のテストでは全文を読んで取り組むように教えます。
読解力のドリルは、ハイレべ100読解力で学習しました。
長い物語文、説明文をいくつか取り組みました。
テスト前にさらっと語彙力の確認をしました。
小1、小2へのおすすめは、ことばプリントです。
1ページ1.2分で解けるので、取り組みやすいです。
算数 配点と正答率を確認
算数の出題内容(2021年11月参考)
①計算、数
②文章題
③図形
④規則・整理
順番は前後しますが、内容としては、この4つから出題されました。
全30問で、配点は全て5点です。
2021年の問題別成績のデータをみると、
①計算問題が12問で、単純な計算が9問、計算と言葉を選ぶ問題が3問です。(60点)
わが子が全問間違えた1問目の問題は、計算はできているのに、選ぶ文字に〇を付け忘れて×となった子どもが多そうです。(正答率50%台)
問題文をしっかり読んでいませんね。
②文章題は7問です。(35点)
③図形は2問です。(10点)
2020年は図形問題が、もう少し多かったのですが2021年は少なかったです。
④規則・整理問題は9問です。(45点)
わが子は途中で時間がきてしまったようで、最後の問題まで解くことができませんでした。
最後の問題4問の正答率をみても、時間切れになってしまった子どもが多くいることが想像できます。
実際におこなったテスト対策の内容 算数
正直な話、過去問で国語に比べて算数は点数が取れたので、さらっとしか対策しませんでした。
その結果が点数としてあらわれています・・。
ハイレべ100算数で、出そうな範囲だけ学習しました。
・文章題
・時計
・かずの並び方
・かさくらべ(出ませんでした)
思考力対策については、問題の意味が理解できず、解けないことが低学年では多くあります。親がこういう意味だよと教えると、答えをだすことができることも多いので、さまざまな問題を解くことが必要です。
最後の問題は難しく、時間がなくなり問題に取り組めない可能性があります。
難問以外でしっかり点数を取ることを初めてのテストでは意識しましょう。
その後、余裕があれば『きらめき算数脳』などの問題集に取り組むと、最後の問題対策になりそうです。
わが子には、時間が足りない可能性が高いので、「最後の問題はできたらいいよね」程度で対策しませんでした。
パズルは、もうすぐ終わりますが、きらめき算数脳は全く進んでいません。
冬休みに取り組みたいです。
テスト当日に伝えること
① 問題文と解答用紙があること。
② 国語は、長文問題に入る前に、一番最後のページの問題を解くこと。
③ わからない問題が出てきたら、とばして次の問題に進むこと。
受験年度によって難易度は変わるのか?(平均点)
私自身が、小1の2020年11月、2021年11月のテストを実際に解いてみました。
2021年の方が難易度は低かったです。
過去の平均点一覧をみても2020年がすこし難しいですね。
小1 平均点 | 算数 | 国語 | 2教科 |
2021年11月 | 82.8 | 97.5 | 180.3 |
2020年11月 | 91.9 | 72.1 | 164.0 |
2019年11月 | 105.8 | 85.9 | 191.7 |
2018年11月 | 80.6 | 95.4 | 176.1 |
全国統一小学生テスト結果(2021年11月 小1)
結果は郵送で届きました。
少し遅かったので、次回からは取りに行った方がよさそうです。
国語は、131点を取ることができました。
2020年11月の過去問で40点しか取ることができなかったので、対策をしてよかったと感じています。
国語は長文の前に最後の問題を解いた方がいいと伝えましたが、結局前から順番に解いたらしく、最後の1問を解く前に時間がきてしまったそうです。
算数は、〇をつけることを忘れたり、計算、図形など凡ミスが目立ちました。
あとは、時間が足りなかったと言っていましたが、100点というキリの良い点数がとれました。
国語偏差値 61.7
算数偏差値 55.5
2教科偏差値 59.3
親からみると惜しい解答が多くあり、もったいないなぁと思うところもありますが、学習の結果が出てよかったです。
家庭学習用の学習計画表を作成しました。
結果よりも過程を褒める
テスト当日や、結果が返ってきたときには、『がんばったね。こんなに難しいテストに挑戦してすごい!』などと、まずは結果よりも過程を褒めましょうと塾の先生がセミナーで話されていました。
受験指導専門家のにしむら先生が、YouTubeで、子どものやる気を引き出すには、「すごいね」ではなく「すごいな」が良いと言っています。
親の独り言、つぶやきが効果がありそうです。
また初めてのテストで、思うように点数が取れない子もいたかもしれません。
しかし小1のテストの点数は、あてにならないと考えています。
テスト対策をしたり、テストに慣れている子どもが良い点数を取れるのは当たり前です。
思ったような点数ではなくても、全国統一小学生テストを受けるために学習したこと、実際にテストを受けて子ども自身が慣れることには大きな価値があります。
親も子も経験値を上げて、次回もがんばりましょう。
その後、浜学園のオープンテストを受けました。