国立小学校の受験を考えているけど、試験の内容って難しいの?
よく国立小学校の受験は、文字は必要ないって聞くけど本当?
国立小学校の実際の過去問を、数字や内容を少し変化させて、問題を作成しました。
ペーパーテストの内容を、親が把握し、受験の準備をはじめましょう。
国立小学校の検定試験は、ペーパーテストのほかに、制作、面接、個別、行動観察、運動などのテストがあります。
以前の記事では、実際にどのような試験がおこなわれているか、過去問題をもとに解説しました。
【国立小学校受験】塾、習い事なしで合格できるのか過去問を徹底検証!!
その中でも学習を積み重ねることにより、受験当日に力を発揮できるペーパーテストは、特に重要となります。
本記事では、実際に出題された『国立小学校の過去問題』を例に、問題を確認しながら、ペーパーテストの出題内容をくわしく解説します。
国立小学校受験を検討している人は、ぜひチェックしてください。
国立小学校受験、ペーパーテストの内容
ペーパーテストの内容は、様々なジャンルから出題されます。
ジャンルを過去5年間の問題を確認したところ、以下の7つにわけることができました。
・かたち(図形)
・比較
・位置
・言語
・常識
・記憶
各学校や、受験年度による違いはありますが、この大まかなジャンルの中から、問題がそれぞれ出題されます。
数に関する問題
数に関する問題では、『数の増減』で、足し算、ひき算を問う問題や、『一番多い数を選ぶ』などの問題が出題されます。
基本的に〇をつける問題となり、1.2などの数字を書かせる問題は出題されません。
数の増減
亀が橋を渡ると1匹減ります。
問題のように亀と橋があった場合、亀は最後に何匹になりますか。
右から選んで〇をつけましょう。
ひもの数
赤い線で切ると1番ひもの数が多くなるものに、〇をつけましょう。
かたち(図形)に関する問題
形や、図形問題は、毎年かならず出題されます。
中でも『回転図形』、『重ね図形』は、よく出題されています。
回転図形(よく出る)
上の絵を右に2回転がすと、どうなりますか。
1つ選んで、〇をつけましょう。
重ね図形(よく出る)
2つの図形を重ねるとどれになりますか。
下から選んで、〇をつけましょう。
線合成
左の線でどんな形ができますか。
右の形から選んで、〇をつけましょう。
その他、図形問題
図形合成
左の形を作るには、右のどの形がいりますか。
3つみつけて、〇をつけましょう。
同図形発見
左の絵と同じものを、右から選んで〇をつけましょう。
鏡図形
左の絵を鏡にうつすとどうなりますか。選んで〇をつけましょう。
比較に関する問題
重さ、長さ、大きさ、量を比較する問題が多くでます。
単純に2つのものを比較するのではなく、『3つ、4つのなかで一番重いものを探す』などの問題も出題されます。
重さ比べ(よく出る)
重さ比べは、よく出題されます。
下記のような問題のほかに、『シーソーに動物が乗っていて、誰が一番重い』などを問われる問題があります。
上のように釣り合っています。
下のとき『?』にいくつ△が入れば、釣り合いますか。
その数だけ△を塗りましょう。
位置に関する問題
位置に関する問題は、『鏡にうつすとどのように見えるか』を問う問題、実際に『しるしを書かせる』問題、『点図形』『点囲み』などがあります。
回転模写
模写は、マス目の中に、『左の見本と同じになるように、右にしるしをかきましょう。』という比較的優しい問題ですが、回転模写になると、一気に難易度が上がります。
左の形が右のように回りました。
黒丸のついた線が、右のところに来るように回ったとき、どんな形になりますか。
その形を右に書きましょう。
言語に関する問題
ことばに関する問題で、よく出題されるのが『しりとり』です。
また言語には、柔軟に考えないと解けない問題や、想像が必要な『話の順番』などの問題が出題されます。
しりとり(よく出る)
簡単に解けるものから、少し難易度の高いものまであります。
4つのものを使ってしりとりをします。
しりとりの始めに使うものに、〇をつけましょう。
『いす』から『りす』まで、出来るだけ、たくさんしりとりをします。
しりとりに使わないものを下の絵から選んで、〇をつけましょう。
この問題は、2問出題されており、一方は、使うものを選ぶ、もう一方は使わないものを選ぶ問題でした。
しっかり聞いていないと、間違いやすい問題です。
言語
ルールを考えて、空いているところに入る絵を下から探して、〇をつけましょう。
数字がヒントだよ!
常識問題
行事、花、野菜、生き物などの1年の季節を通じて学ぶ、複合問題や、生活の基礎、お手伝いの中で身につける常識問題が出題されます。
『野菜の切り口』、『昔話』や、『影の出来る場所』、『どちらから風が吹いているか』などを問われる問題も出題されます。
左の絵の季節の1つ手前の季節のものを、右から選んで〇をつけましょう。
仲間外れをみつけて、〇をつけましょう。
記憶問題
記憶問題は、『お話の記憶』や『見る記憶』が出題されます。
お話の記憶(よく出る)
お話の記憶は、想像以上に長い文章の時があります。600文字程度の場合もありました。
お話を聞いた後、内容を問われます。
お話と同じ季節のものに、〇をつけましょう。
うさぎさんが買い物で買ったものに、〇をつけましょう。
くま君のかばんはどれですか。〇をつけしょう。
くま君のかばんは、どこにありましたか。〇をつけましょう。
見る記憶(よく出る)
見る記憶は、モニター画面を見た後、質問に答える問題です。
よく見て覚えましょう。
さくらんぼのあった四角の中に〇を書きましょう。
ぶどうのあった四角の中に△を書きましょう。
バナナのあった四角の中に□を書きましょう。
リンゴのあった四角の中に◎を書きましょう。
ペーパーテストの内容を検証
国立小学校の受験は、耳で聞いて問題を解くため、ひらがなや、数字を書くことはありません。
文字は必要ありませんが、1回でしっかり聞き取ることができる力が必要になります。
ただし、言語のジャンルで、五十音順に並べる問題がでてきた年がありました。
あいうえおの表などで、ひらがなの知識はつけておくほうがベストです。
また、問題が工夫されており、簡単に解けるものと、難しいものを組み合わせて出題されます。
ペーパーテスト対策をしなければ、解けない問題が多いです。
親が、実際に過去問題を確認し、こどもの得意、不得意を見極め、学習していくことで合格に近づけることができます。
また、受験をするか悩んでいる状態の人も、小学校に入学する前に、このような問題が解けるように学習したことは、こどもにとって大きな財産になります。
ぜひ、幼児期に学習を取り入れてください。
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