わが子は小1の2月から浜学園に入塾しました。
ようやく塾のペースに慣れ入塾前からの変化が出てきたところです。
低学年での入塾に対して私自身とても悩んだので、同じように悩んでいる方向けに、現時点で感じているメリットとデメリットについてお伝えします。
低学年(小1、小2)からの入塾メリット
学習習慣がつく
学校の宿題の他に、塾の宿題が出るので、毎日学習することになります。
入塾前、わが家では学習習慣をつけるために、タブレット学習や公文、市販の問題集を使って学習をしていましたが、強制力は低く毎日していても量が少なかったり、「今日は疲れたからいいか」など、さぼることもありました。
塾に通いだすと1週間分の宿題が決まっており、復習テストがあるため、さぼることができません。
しかも計算や漢字のような作業的な宿題だけでなく、考えて解く算数や文章読解などの問題を毎日解く習慣がつくことが塾の良い点です。
1週間分の宿題を毎日少しずつすることで、学習習慣がつくと共に、それをすることが当たり前の生活になりました。
低学年は国語と算数の2教科ですが、4年生以降、理科や社会を取ると宿題の量が増えます。
入塾していきなり3教科、4教科の宿題となると、想像しただけでも大変です。
処理能力が上がる
塾のテストでは、短時間で多くの問題を解く能力が求められます。
算数の計算や国語の長文読解など、宿題やテストで日々取り組むことになるので、自然と処理能力が上がります。
また塾では学校の授業よりも、ノートを取るスピードが求められるので、早く書く能力が上がります。
算数の基礎から発展までしっかり身につく
低学年では表や図を上手く使って、今習っている範囲の知識で試行錯誤して問題を解きます。
この経験が、算数の基礎となり、次のステップに進んだ時に理解が深まります。
塾のテキストは、理解させるまでの問題の出し方が秀逸です。
単元の中で基礎、応用、発展を学び、復習を繰り返すことで、理解が深まります。
またテキストの解説が市販の問題集とは比較できないほど、細かく解説されているため理解しやすいです。
浜学園は、テキストの問題1つ1つに動画解説があります。
考え方、計算の工夫、線分図や表を使って解答を導き出すまで、丁寧に教わることができるのは低学年だからこそと感じています。
また、毎回難易度の高いチャレンジ問題を解くことで、思考力も身に付きます。
塾によっては、低学年は簡単なところもありますが、娘の通う浜学園は難問にも低学年から取り組んでいます。
このような問題に低学年から常に取り組めていることが、最大のメリットかもしれません。
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国語 基礎から学べる
小2の問題(浜学園)を見ていると、基礎から応用まで学べるテキストになっています。
低学年では、長文問題をメインに、ことばや記述を習います。(漢字は宿題)
長文問題では、童話、説明文、動物記、伝記など、有名な文学作品が多く、子どもが自ら読まない文章に触れることができます。
小2前半に学習する作品の例
モーツァルト
ライト兄弟
セロ弾きのゴーシュ(宮沢賢治)
黒ものがたり(椋鳩十)
口の中の戦争(落合靖一)
浜学園は、長文(3000文字前後)を週に2つ取り組みます。
また感想を書くことが宿題に含まれているので、自然と週に2回文章を書いています。
(他の塾でも低学年は作文に力を入れているところは多いです。)
国語は力を付けるまでに、時間がかかる教科です。
高学年になって、国語の成績を上げるのは、算数の成績を上げるより難しいかもしれません。
私は低学年のうちに様々な文章を読むこと、語彙を増やすこと、文章を書くこと、想像することが国語の基礎として重要と考えます。
これを親主導で子どもが取り組むことは難しいです。
説明文の本を借りてきても読まないし、日記も書かない・・。
4年生から塾に入ると、このような基礎は低学年で身につけていることを前提として授業が進みます。
私は、自分自身が普段から語彙力がなく、子どもの国語力を引き上げるような会話ができないため、強制的に学習できる塾のシステムを利用し、一緒に学習しています。
小2、4月ことばの問題の例
「走る」を次の言い方に書き換えなさい。
①強いめいれい
②ていねいなめいれい
③ものごとをたのむ
④強いきんし
⑤ていねいなきんし
①走れ。
②走りなさい。
③走ってください。
④走るな。
⑤走らないでください。
⑤の走らないでくださいは、ていねいなきんしじゃないよ!!
「~ください」は、依頼の形を使った禁止表現。
⑤走ってはいけません。
ってピンとこない。
たしかに!!私も「いけません。」ってほとんど使わないなぁ。
意識して使ってみよう。
東進のオンライン学校は受講料が安いです。
長文読解や心情理解が苦手な子におすすめです。
算数・国語の先取り学習も始まりました。
進度・深度・学習量を塾に任せることができる
低学年の場合、学年相当の通信教育に取り組ませても、簡単すぎると子どもは飽きます。
市販の教材などでレベル高いものを与えても、難しすぎると嫌に感じます。
先取りした方がいいのか、レベルの高いものにチャレンジして勉強が嫌にならないかなど悩みました。
塾に入ると、カリキュラムに沿って学習するだけなので、親は楽です。
ただし低学年のカリキュラムは塾によって全く違うので、親が子どもに身につけてほしい能力と子どもとの相性をみて選んでください。
通信教育と市販の教材を組み合わせて、親が自宅学習をサポートしている人も多いです。
通信教育の選択肢としては、Z会 小学生向け講座の中学受験コースか、通常コースの飛び級受講がおすすめです。
親・子の意識が高まる
親は、塾の宿題やテストの中で、子どもの知識不足に気付きます。
私は、日常の会話で言葉を教えるように意識し、理科や社会に関する場所へ遊びに行くなど、生活の中に様々な工夫をするようになりました。
小2の最初に長さの単位について学べば、その後スマホのアプリを使って、距離や時間を確認しながら塾から家まで歩くなど、意識して日常生活に取り入れています。
また、定期的に塾が親向けに、学習方法や志望校の選び方などのイベントを開いているので、リアルな情報を得て、さらに意識が高まります。
(浜学園では、保護者向けイベントや佐藤ママとのZoom座談会などを、頻繁に開催しています。)
子どもは、普段の読書では好きな物語を中心に読んでいますが、国語のテストやテキストで出てくる話から興味を持ち、続きが気になるといって、別のジャンルの本を図書館で借りるようになりました。
○○ってこういうことらしいで!
そうなんや!!知らなかった。どこで聞いたん?
塾の問題で出てたよ。
学習漫画を本棚に置いておくこともおすすめです。
低学年(小1、小2)からの入塾デメリット
費用
一番のデメリットは、費用です。
進学塾の塾代は高いので、低学年からその費用をかけるだけの価値があるのかを検証しなければいけません。
私が検証した数カ月では、わが子は国語が苦手だったのですが、塾のテキストの文章を読んで問題に取り組むことで、知識が増え、さまざまなジャンルの本を読むようになりました。
読解力は、入塾前と比較するとかなり向上しています。
現時点で、目に見える国語力の成長を考えると、わが子の場合、低学年で塾代を払う価値はあると考えます。
今からの4年間で多くの本を読む可能性が高まりました。
わが家のように、自宅で学習をサポートしようと思っても、親がついついさぼってしまったり、ある程度強制力がないと動かない人にはおすすめですが、自宅で親が教えたり、環境を整えることができる場合は、塾代は高いと思います。
子どもの塾にも自宅学習をメインに、公開学力テストだけを受けに来ている子や、WEBスクールで学んでいる子など低学年の学習スタイルは様々です。
小1、小2は費用をおさえている塾も多いので上手く利用したり、費用の安いWEBスクールを利用することもおすすめです。
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塾の宿題で自由時間が減る
塾の頻度は、週に1回程度なので特に問題はありませんが、宿題の量は負担に感じることがあります。
とくに低学年は他の習い事をしている子も多く、公文やそろばん、ピアノなどの習い事の宿題もある場合は、それに塾と学校の宿題を毎日することになり大変です。
学童や、放課後遊びのあと習い事や宿題をこなすと、平日の自由時間は少ないのが現状です。
(一応、宿題が終わったら自由時間にしています。)
宿題の量は、塾によって違います。
またクラスによっても違うので、カリキュラムやテキストはチェックしてください。
土曜日がつぶれる
低学年の場合、塾の曜日が土曜日に設定されていることが多いです。
わが家も土曜日に習い事を入れると、家族で出かけにくいと悩みました。
しかし、今は休んでもWEBスクールで休んだ日の授業を受けることができる塾が増えています。
WEBスクールの授業は親も隣で受けることができ、たまにはWEBもいいなぁと思って活用しています。
低学年で親が働いている子は、基本的に土曜日に習い事をしています。
親が学習と計画をサポートしなければならない
宿題の計画をたて、丸付け、わからないところのチェック、テストの間違い直し、ファイリングなど親がサポートしなければいけません。
実はこれは、4年生からの入塾でも同じです。
高学年になれば、自分で丸付けをし解説を読んで理解する子もいると思いますが、親ができるなら丸付けをして、苦手を把握しファイリングするなどした方が、学習効率がよいと感じます。
低学年の内から親が関わることで、信頼関係を築くことができれば、反抗期も少しは楽になるのではないかと考えます。(その子によるか・・。)
順位、点数、クラス分けによる子どもへの影響
これは現時点(小2)では、それほど子どもは気にしていません。
(子どもの性格によるかもしれません。)
入塾当初は、親が点数・順位を気にしていたのですが、数カ月で低学年の順位は意味がないと気が付きました。
点数・順位を毎週見ていると、親は良い意味でも悪い意味でも慣れてくるので、そこまで気にならなくなります。
子どもへの影響は、親の声掛けによって変わってきます。
低学年は、人と比べるのではなく、以前の自分と比べて成長できたかを重視するように心がけています。
低学年の入塾 親の感想
子どもは小1の2月から入塾しましたが、数カ月で学習能力は上がったと感じています。
国語が得意ではなかった子どもが、難しい文章を読めるようになり、ことばの知識を増やしながら成長しています。(読むスピードがとても遅かったのが普通くらいになりました。)
算数では、図や表を書いて考えることができるようになりました。
低学年は、様々なことに興味を持ち、新しいことを知り、考え、自分に自信を持つ時期です。
わが子は塾に行くことで、興味関心の枠が広がり(国語の教材から)、考える時間(算数問題)が増えました。
宿題をすることが当たり前の毎日となり、処理能力が上がっています。
しかし他の習い事の宿題と塾の宿題が多く、時間に追われることもあり、量の調整が必要と感じる時があります。また、進学塾ではなく子どもが楽しめるパズルなどの能力開発系の塾がいいのではないかと、思うこともあります。
公文の宿題と塾の宿題を両方するのがキツイので、朝学習を取り入れました。
正直なところ、低学年からの入塾が良かった、悪かったの判断は、もう少し先にならないとわかりません。
しかし現在コツコツ真面目に取り組んでいることは、けっして無駄にはならないだろうと感じています。
特に国語を基礎から学習することの効果は高いと感じています。
スイミングや楽器のように目に見える形で、塾に通うことで力がついています。