わが子が小学生になり、小学1年生の学習がとても大切だと気が付きました。
ちょっとしたことで、子どもは学習でつまずき、勉強が嫌いになる可能性もあると感じたことから、学習指導要領や教科書、書籍を読み、親がサポートできる点についてまとめました。
本記事では、小学1年生の学習ポイントと、つまずきを解消して、基礎を定着させる方法についてお伝えします。
1年生、入学時に差がでている
わが子は、文字や勉強を教えない保育園に通っていました。
幼児期にひらがなを教えるか悩み、小学校に聞いてみると、
「ひらがなは一から教えるので、入学時に自分の名前が書ければ大丈夫です。」と言われます。
しかし心配なのでタブレット学習をさせていました。
子どもは小学校に入学し、毎日ひらがなを1文字ずつ、学び始めました。
それとほぼ同時に、音読の宿題がでます!!
ひらがなは、書けなくても、読めることは必須のようです・・・。
(もしかすると、地域によって差があるかもしれません。)
実際に、他の幼稚園や保育園ではひらがな、カタカナ、英語などがカリキュラムに入っているところも多くあり、小学校入学前にすでに差がでていることがわかりました。
また、小学1年生のうちは、まだまだ生まれた月によって発達の差があります。
親の理解とサポートが必要と感じます。
小学1年生の算数
算数は、国語よりもつまずきやすい教科です。
小学1年生では、
- 数の合成、分解「いくつといくつ」
- 1ケタのたし算、ひき算
- 繰り上がり、繰り下がりのあるたし算、ひき算
- 順番、図形、長さ
- 時計
などを学習します。
つまずきやすいポイントと教え方
繰り上がりのあるたし算
繰り上がりのあるたし算とは「8+6=14」のように、たすと答えが10以上になるものです。
みなさんどのようにお子さんに教えますか??
①「8+2=10」、「6-2=4」、「10+4=14」
②「8は、5と3に分解される」「6は、5と1に分解される」「5+5=10」「3+1=4」 なので「10+4=14」
③「8+6=14」と覚える
ここでは、10のかたまりを作ると教えます。
①も、②も10のかたまりを作っています。
しかし作り方が違います。
では、「6+7」は、①と②のどちらが、子どもにとって考えやすいでしょうか?
②の「6は5と1」、「7は5と2」に分解されるので、
「5+5=10」、「1+2=3」なので「10+3=13」が簡単です。
※子どもが混乱しそうだと感じた場合は、①に統一して教えてください。
「6+7」を考える時に、大きい数になにをたせば10になるか考えてみよう。
ここでは、7に何をたせば10ですか??
7に3をたすと10だよ。
じゃあ、6から3を移動させて10をつくるから、6から3をひくことになるね。
「6-3=3」
わかった!!
「10+3=13」
次に、「9+4」はどうでしょうか?
①「9+1=10」、「4-1=3」、「10+3=13」が簡単ですね。
一方が、5までの数字の場合は、大きい数にいくつを足すと10になるかと考えて答えを出すと簡単です。
まずは、数字ではなく実際のものを見せて、イメージさせ、理解を促しましょう。
ブロックでも、おはじきでもいいですが、私は100玉そろばんを使いました。
イメージをつかめば、繰り上がりのたし算、繰り下がりのひき算は簡単になります。
イメージをつかむ方法を探したところ、良い動画を見つけました。
関連動画に、たし算の繰り上がり、ひき算の繰り下がりの講座もあります。
また小1の算数だけでなく、これからもずっと使える算数のノウハウが詰め込まれているチャンネルです。
チャンネル内で紹介されている、メモ暗算の方法は、知っているか知らないかで、計算速度が全く違ってくるので興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
上の動画が親向けに対して、子ども向けに教えてくれる動画のおすすめがこちらです。
eboardは、「どんな環境にあっても、学びのチャンスを届けたい」という思いで運営されています。
塾に通えない、授業についていけない、学校に行けない子ども達のための、無料学習サイトです。
単元ごとに動画が用意されており、わかりやすいです。
小1では、さくらんぼ計算で答えを出すように教えられます。
わが子の授業参観に行ったときの話です。
授業は繰り上がりのたし算でした。
そろばん、公文、その他暗算で解いている子どもは、答えを書いた後、さくらんぼの欄に数字を埋めていました。学校ではさくらんぼ計算で教えるので、解き方の一つとして子どもに教えることは必要です。
しかしこれまで説明したように、答えへの導き出し方は1つではありません。
頭の中にイメージを浮かべ一瞬で答えを出す方法もあれば、さくらんぼ計算を使って答えを出す方法もあります。
子どもが様々な計算方法を試し、自分が簡単に計算できるスタイルを見つけることが大切です。
繰り下がりのあるひき算
繰り下がりのあるひき算とは、「13-9」のように10をくずすひき算です。
考え方①
「13-9」の場合、「10-9=1」、「1+3=4」
まずは10のかたまりをくずして9をひき、残りの1と3をたします。
100玉そろばんでは、このようにまず13を作り、10のかたまりから9をひきます。
残りが4と目で見てわかりますね。
考え方②
「13-9」の場合、「9-3=6」、「10-6=4」
まずは10以外の数字(ここでは3)を9から引きます。
出た数字を10から引きます。
①、②の考え方、イメージで計算してパッと答えを出しているなど、子どもがどのように答えを導きだしているか、確認し計算スピードを高めたいですね。
数の合成・分解 いくつといくつ
繰り上がりのたし算、繰り下がりのひき算の基礎となるのは、数の分解です。
まずは、2や3の合成、分解からスタートし、10の合成・分解までマスターすることがおすすめです。
たくさん合成・分解させて、考えずに答えがでるようにしましょう。
私は、ダウン10というアプリで、10の合成を子どもに教えました。
縦横の数字を合わせて10を作るとブロックが消えるゲームです。
右下であれば、6+4や、5+3+2をタッチすれば、ブロックが消えます。
順番
・前から3人目
・前から3人
これは、「順序数」と「集合数」です。
順序数は、1番、2番、3番という順番の数です。
ここでは、前から3人目ですね。
「前から3人目」
○○●○○○○
「前から3人」が集合数となります。
●●●○○〇〇
3人と3人目は「目」がつくだけで、指している数が変わるので、小学1年生では間違ってしまう子が多いのも納得です。
まずは、ものを使って理解させることが必要です。
私のおすすめは、『コアラのマーチ』です。
・左から3番目のコアラは、何コアラ?
・右から2こを食べていいよ。
・前から3こがお母さんの分。
このように、一度実際にあるものを使って練習すると、イメージが出来上がります。
スマイルゼミ では、このように学習しています。
文章題
たし算なのか、ひき算なのかを読み取る力が必要です。
何を聞かれているのか、問題に線を引いて、確認するようにしましょう。
順番の文章題になると、ぐんと難しくなります。
ふくこさんは前から6番目、後ろから4番目です。
全部で何人でしょうか。
この問題は、「6+4=10」と回答してしまう可能性があります。
しかし絵に表すと、ふくこさんが重なっているため、9人だとわかりますね。
○○○○○●○○○
私が子どものころは、プリント学習がメインでしたが、
今の子どもたちは、タブレットや動画で学習できるので、イメージしやすいですね。
わが子は、スマイルゼミのタブレット学習で、イメージをつかんでいるようです。
イメージする力を身につけるには、スマイルゼミをおすすめします。
1年生後半で、算数を苦手と思っている場合は、遡って学習できるRISU算数がおすすめです。
時計
1年生の最後の方で、時計の読み方の宿題が出ます。
時計の読み方は慣れです。たくさんの時計の絵が並んでいるプリントを見て、苦手に感じる子は多いです。
できれば授業で習う前に、日常の中で時計を見て時間を確認する生活を取り入れてください。
わが家では入学と同時に、時計とタイマー、ストップウォッチが一緒になったものを購入し、毎日計算の時間を計っていました。同時に「何時何分スタート」と毎日時計を読ませました。
小学1年生で算数の基礎を身につけるには
まずは、1ケタのたし算を早く正確に解けるように、反復学習しましょう。
何度も学習することで、子どもは覚えます。
早く正確に解けることで自信にもつながります。
その後、繰り上がりのたし算、ひき算というように、順を追って1年生の間は、ひたすら計算をさせることが2年生、3年生の算数の基礎となります。
本人が簡単だと思っている問題を多くさせることが、算数を嫌いにさせないコツです。
何度もすることで、繰り上がりのたし算、繰り下がりのひき算も、計算しなくて暗記している状態にできます。
計算はドリルやプリントがおすすめです。
小学1年生は、紙に書く力を身につける必要があります。
わが子も書くことが苦手で、すぐに疲れます。(現在の課題です。)
文字を大量に書く力は、タブレット学習ばかりでは補えないと感じています。
基礎学力の向上には、月刊ポピーが安くておすすめです。
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書く練習にはなりませんが、子どもはタブレットが好きですね。
スマイルゼミの計算ドリルでたし算の学習中の様子です。
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小学1年生の国語
文部科学省の学習指導要領を確認すると、1年生の国語の時間は306コマです。
算数が136コマに対して、しっかり時間をとっていることがわかります。
習う漢字は80字です。
ちなみに2年生が160字、3年生が200字です。
ひらがな、音読、カタカナ、漢字の読み書きを中心に学習します。
つまずきやすいポイント
小さい「ゃ、ゅ、ょ、っ」などが入る言葉の理解
例えば、「しゅっぱつ」という言葉は、「ゅ、っ」の組み合わせがあるため難しいです。
「お」「を」、「わ」「は」、「え」「へ」の区別
文を書くときに、間違えやすいです。
1年生の教科書の内容です。
音読
宿題で、必ず出るのが音読です。
はじめは、上手く読めなくてもだんだんと上手に音読できるようになります。
勉強は積み重ねです。さぼらずにしっかりすることが大切です。
カタカナ
カタカナは、学校ではさらっと習うことが多いです。
伸ばす音の使い方が間違えるポイントです。
わが子は、「シ」と「ツ」、「ン」と「ソ」をよく間違えていました。
そこで、ひらがなからイメージするように教えました。
「シ」は「し」からイメージすると、縦に長く、書き順は上から下だとわかりますね。
「ツ」は「つ」からイメージすると、横に長く、書き順は左から右です。
漢字
漢字の書き方は、1年生のうちにしっかり教えることが重要です。
わが子は適当に書いており、丁寧に書くように言いつつも、小1はこんなものかな?と放置していました。
しかし、小1でしっかり書く癖をつけないと、小2小3も同じように適当に書くのではないかと思い、途中から止め、はね、はらいについて、厳しくチェックをすることにしました。
宿題のプリントなど、親が丸をつけるものは、甘い採点にならないように意識すると、今まで適当に書いていた子どもがしっかり書くようになりました。
1年生のうちに、しっかり漢字を書くこと、止め、はね、はらいができていないとバツになることを教えてください。
低学年では漢字を習っても、一部の読みしか教えません。
例えば1年生で習う「力」は「ちから」と習いますが、「りょく」という読みは3年生で習います。
漢字の学習では、漢字を使った熟語や文を書く宿題が出ます。
この時に、一緒に漢字の意味や他の読み方、熟語などをさらっと教えることが、その後の理解につながります。
わが子が小1の時には漢字の宿題時に、国語辞典を使って熟語や文を子どもに教えていましたが、小2で購入した漢字辞典がわかりやすく、小1から使えばよかったと思っています。
普通の漢字辞典は、低学年には使いにくいですが、この漢字辞典は、漢字を学年別に並べてあり、音訓読みと画数で引くことができます。
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つまずき解消方法
・文字を書くことに、慣れさせる。
文章を書くこと、手紙や、面白い絵本などを書きうつすなど、書く機会を増やしましょう。
・読書
今までは、親が絵本を読んであげることも多かったと思いますが、子どもにも声に出して読む機会を与えましょう。
登場人物で、役割を決めて読むことがおすすめです。
・宿題、家庭学習を習慣にしましょう。
1日数分でもいいので、親が隣で学習を見るようにしましょう。
わが家で取り組んでいる、漢字学習方法と、語彙力アップの方法をまとめています。
小学1年生で、勉強が嫌い、できない子どもに親ができること
つまずいているポイントを親が見つける
小学1年生であれば、つまずいているポイントは、親がすぐに気づくことができます。
これが、3年生、4年生になると子どもは、何がわからないか、わからない!となり、大変苦労します。
まずは、子どもが苦手だと思っている点を見つけます。
無料のプリントや市販のドリル、通信教育や動画などを上手く活用し、苦手な部分をなくせるように親がサポートしましょう。
東進オンライン学校 小学部の算数は、先生の授業が分かりやすいです。
授業の後には確認テスト、その後問題演習とまさに塾のシステムをオンラインで受講できます。
国語は、読解力を鍛える内容です。
過去の授業の配信も購入することができ、つまづいている子どもが再度、授業を受けることで理解できるようになります。
無料プリントおすすめサイト3選
子どもが幼児の時に書いた記事ですが、小学生にもおすすめのサイトです。
幼児向け学習・知育プリント無料ダウンロードのおすすめサイト厳選3選
コナンゼミのワークブックもおすすめです。
名探偵コナンのキャラクターと一緒に思考力を育てる通信教育「ワークブック」
家庭学習の習慣をつける
小学1年生という、まっさらな状態だからこそ学習を習慣にしやすいです。
「家に帰ったら宿題をして、学習を毎日してから遊ぶ」など、一日のどこかの時間で学習する習慣をつけさせましょう。
本を読む時間を作る
親が読んであげるのでいいので、本を読んで、感想や登場人物の気持ちを想像させましょう。
毎日できなくても、週末など本を読むことを生活に取り入れましょう。
自分で読む練習に、おはなしドリルが、取り組みやすくおすすめです。
自分で読んだあと、問題を解くスタイルです。
小学1年生向けや低学年向けなど、シリーズで出ています。
勉強の中で、得意なこと、頑張っている姿を褒める
子どもに、少し簡単なプリントをさせてみて、解けたら、すごいねと褒めることから始めましょう。
計算に時間がかかっても正確に解けていたら、
「しっかり考えたね。すごい!!」
「全部正解したから、次は競争してみる?」
というように、子どもの性格に合わせて、褒めたり、競争に勝つ経験を勉強で与えます。
がんばっている様子を褒めると、もっとがんばろうと思う子が多いです。
なんでできないの??と思うことがあっても、それは子どもには言わずに、親が解決策を探す方が早いです。
もし学習障害かなと感じたら
学習障害は、知能発達に遅れはありません。
「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力の一部に困難が生じるものです。
ある部分だけが苦手なこともあり、見過ごされやすく、子どもの自信低下につながりやすいです。
今は、様々な学習方法があるので、親が気になったら、早めに先生に相談してください。
学習の仕方を家庭で工夫して、自信の低下を防ぐことができます。
無学年学習の「すらら」は、一般の低学年の児童はもちろん、学習障害を持つ子どもでも取り組みやすく学力を伸ばせるように、子どもの発達学科学研究所の協力のもとに制作されている教材です。
ディスレクシア
知的には問題がなく、読み書きの能力に困難を持つ症状です。
日本では、人口の5%~8%おり、小1の段階で100人に2人、小2以上では100人に7〜8人の確率で発覚しているそうです。
スティーブン・スピルバーグや、ジム・キャリー、オーランド・ブルームなどの有名人の他にも、建築家や研究者、起業家の中にも活躍している方がたくさんいます。
診断を受けていなくても、気になる方は、任天堂スイッチでトレーニングできる学習障害・ディスレクシアに【読むトレGO! for 任天堂スイッチ】を試してみてください。
文字を読むのが遅い
書くのが上手にできない
ディスレクシアではないと思うけど気になる
このような子どもがトレーニングすることで文字の向上が期待できます。
ディスレクシア、学習障害向けに開発された任天堂スイッチ用アプリ。
ゲーム感覚&自宅で、 家で専門家のトレーニングを !月額1980円。
低学年で学習面の遅れを指摘されたが、京大に入った話
小学1年生で、勉強を苦手、嫌いと思っているまま学年が進むと、なかなか好きになるまでのハードルが高くなります。
親が気づいたときに、何かしらの対策を立てることが大切ですね。
私の知人は、子どもが低学年の時に、学校の先生から学習面で指摘を受けたそうです。
そこで近所の個人塾に相談に行き、教えてもらえることになりました。
本読みは、親が読み聞かせることを続けたそうです。
基礎を学校以外の場でしっかり教わったその子は、公立トップ校から京大に入りました。
この話からも、1年生で勉強ができなくても、基礎を固めること、親のサポートで子どもの学習面の伸びは変わると思っています。
小学生【算数嫌い・できない・苦手】を克服して得意にする方法
スマイルゼミは、勉強したあとに、ゲームをというご褒美があるので、わが子は自ら学習しています。
教科書に沿った内容なので、予習、復習にピッタリです。