こんにちは。低学年のわが子の語彙力について、悩み中の母親です。
私自身が、語彙力のなさを痛感しているので、生活の中で教えることに限界を感じ、「語彙力、小学生」で論文を検索し読んだり、国語で有名な先生の本や動画、中学受験の塾講師のアドバイスなどを見聞きし、低学年から高学年に向けて効率のよい方法、おススメの学習ツールを調べました。
低学年のわが子に実践中の方法と、3年生以降に実践させたい内容です。
語彙力は、身につけるまでに時間がかかります。
ぜひみなさんも一緒に、取り組みませんか。
低学年から取り組んできた結果が徐々に出てきました。
みなさんも子どもに合う教材を探してください。
漢字学習時に、語彙として習得させる
語彙力を付ける方法について、一番よい教材はないかと考えていた時に、出口先生の動画を見ました。
出口先生は、現代文で有名な先生です。
【講義】語彙力のつけ方(YouTube)では、小学校で習う漢字が重要な点について述べられています。
・小学校で習う漢字は単漢字、訓読み中心にとらえる
・中学、高校でも新しい漢字は習うが、ほとんどは小学校で習う単漢字と単漢字を組み合わせた熟語です
出口先生の別動画には、小学1年生、2年生・・・というように学年ごとに解説している動画もあります。
この動画を見て、ちょうど漢字を学習し始める子どもに、出口先生のトレーニングを使って漢字学習をすることにしました。
漢字をただ書いて覚えるだけでなく、前後につく言葉から読み方を考えるトレーニングや、主語、述語、目的語を意識して、正確な文章にする問題をセットで学習できます。
宿題の漢字練習時に「漢字読み書き辞典」を使うと、新しい熟語を覚え、文を作る宿題も捗ります。
普通の漢字辞典とは違い、「漢字読み書き辞典」は、小学生で習う漢字だけをおさめています。
学年ごとに分けられており、あいうえお順に並んでいるので、低学年でも引きやすい辞典です。
2年生になってから購入したところ、子どもが『1年の時から使いたかった!』と言うほど子どもにはヒットしました。毎日使っています。
読書
多くの研究で、読書量が、語彙力、文章理解力の向上に寄与していることは示されています。
子どもの語彙力と読書の関係について、様々な研究がなされており、いくつか論文を読みました。
その中で、すぐに効果がでるものではなく、小学生の場合は約1年後に語彙力や文章理解力に影響があるというデータがありました。
知らない言葉に出会い、意味を知り、使えるようになるまで時間がかかりますね。
中学受験専門の塾講師のライブ配信で、
「入塾前の小学校低学年の子どもに、どんなことをさせるべきか?」という質問の答えが、「読書」でした。
少し上の学年の本を親が読み聞かせる(低学年向け)
学年相当の絵本は子ども自身で読めるように促し、児童文学書を親が読み聞かせる。
・知らない言葉が出てきたときに、『この言葉知っている?』と声をかけることができ、その場で新しい言葉を習得できる。
・一気に読めないので、毎回感想や、登場人物の心情を想像して会話をすることで、読解力や思考力を高めることができる。
戦争の話や外国の話などは、子どもが知らない言葉がたくさん出てきます。
語彙だけでなく歴史や知識を身につけるためには、親が一緒に読んで、「これはこういうことだよ。」と伝えていくことが重要です。
私自身もしっかり説明できない言葉は辞書で調べています。
親が「この意味わかる?」と聞くと、「わからない」と言いますが、聞かなければさらっと流して聞いているので、親が読み聞かせることにも意味があるのだと感じています。
小学生向け語彙力アップ対策の本・カード
小学生向けの語彙力アップの本は多くでています。
本屋さんで語彙に関する本を確認したところ、子どもに合うものを購入すれば、効果が早く表れると感じました。
大型本屋で全て目を通し、個人的に良いと思った本・カードを紹介します。(2023年3月追加)
「伝える力」が伸びる!12歳までに知っておきたい語彙力図鑑
「やばい」「楽しい」「むかつく」など日常でよく使う言葉を言い換える力がつく図鑑です。
作文で楽しかったとばかり書いているわが子のために購入しましたが、親も意識して使うことで子どもの語彙力を伸ばすことができると感じています。
ぜひ親子で読んでください。
国語の「ニガテ」をクリアするためのパズル&クイズ
内容は、「12才までに覚えておきたい1200のことばマンガでクイズどっちがどっち?」を再編集したものです。
1200のことばは内容は濃いのですが、紙が薄く分厚いので、苦手な子どもが多いかと思い、前回候補から外しました。
今回再編集して、小1から小4に推奨するレベル1と小4から小6に推奨するレベル2に分かれ、紙の質もよくなりました。
2択クイズです。
解答は8問解いた後に載っています。正解ではない方の意味も載っており、わかりやすいです。
高学年で、一気に学習したい子どもはこちら
小学生の語彙力アップカード1000
おもては難しい言葉、うらは意味と例文が書かれています。
リングが付属されているので、すきま時間に確認したり、苦手なものをまとめたり要領よく学習できます。
切って、リングにはめるまでが少し大変ですが、親子で問題を出し合いながら、ゲーム感覚で覚えています。
重要語句が身につく!小学○○年生のクロスワードパズル
3年生くらいまでの子には、クロスワードパズルがおすすめです。
お茶の水女子大附属小学校が監修したこちらのパズルは、小学校1.2年生の国語、算数、生活、体育、図工、音楽、全ての教科書に出てくる言葉が362問出題されており、語彙力と思考力を鍛えます。
その他おすすめのクロスワード
取り組みやすいクロスワードです。
テキストで有名な自由自在のシリーズです。
のりもの、動物、春の言葉、ことわざなど問題が分けられているのが特徴です。
言葉だけでなく、算数の学習をクロスワードにしたものも入るので、飽き性の子どもにおすすめです。
簡単に解ける問題も多いですが、パズル好きにさせたいなら、まずは学年相当からスタート!
子どものレベルによっては、学年より上の問題に挑戦してください。
マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000
ことわざ、慣用句、四字熟語、故事成語、カタカナの言葉や敬語をマンガでわかりやすく説明している本です。
ことわざ、慣用句だけでなく、カタカナ語もあり、マンガの説明でわかりやすいです。
ちびまる子ちゃん 満点ゲットシリーズ
ちびまるこちゃんの満点ゲットシリーズは、わかりやすくマンガも面白いので、言葉1000や1200という本が合わない子どもや、まだ早いかなという子どもにおすすめです。
小3の娘は、4コマ漫画が面白いので何度も読み返しています。
敬語も、このシリーズを読んでから使うようになりました。
・表現力をつけることば教室
・慣用句教室
・四字熟語教室
・敬語教室
・ことわざ教室
国語の14冊セットもあります。
慣用句大百科(ことば・語彙・ことわざ・四字熟語)
ストーリー漫画を楽しみながら自然に使い方を覚えることができます。
わが子は娯楽として、慣用句大百科を好んで読んでいます。
その後、ことば、ことわざ、四字熟語、語彙と続けて購入しました。
名探偵コナンの10才までに覚えたい難しいことば1000
小学生向け語彙力アップ対策のドリル
本や漫画を読んでいるだけでは、なかなか身につかない子には、ドリルがおすすめです。
塾のテスト対策にもなります。
ことばプリント
ことばプリントの3.4年生用は、ふりがながふっていないので先取り学習の使用目的にはあまりおすすめできません。
ふくしま式 小学生が最初に身につけたい語彙200
ふくしま先生の国語の問題集の中で、語彙力を伸ばす方法について書かれています。
その中で、言葉をやみくもに1000語と覚えるのではなく、言葉を分類して理解すると効率が良いとありました。分類方法としては、主語、主題になりやすい具体的な言葉と 、述語になりやすい抽象的な言葉です。
抽象的な言葉が文の意味を支えているので、その言葉の関連語を意識しながら語彙力を伸ばす問題集です。
いっきに極める小学3~6年の慣用句・ことわざ
くもん出版からでているいっきに極めるシリーズの慣用句・ことわざのドリルです。
慣用句192語、ことわざ144語、故事成語24語が、同じ特徴を持つグループに分類されているので覚えやすいです。
小学4年生までに覚えたい中学受験準備説明文の基本フレーズ400
国語の説明文が苦手な子は、本文中に出てくる語彙の意味がよくわかっていない可能性があります。
自然、科学、ことば、人生、社会という5つのテーマに沿って、よく出るフレーズを学習することができます。
小学4年生までに覚えたいシリーズですが、説明文が苦手な5.6年生にもおすすめです。
答えは丸見えなので、使い方に工夫が必要です。
また、同じシリーズに物語文の基本フレーズ400もあります。
低学年の子どもにはこちらから始めるのもおすすめです。
語彙力アップ1300(中学受験向け)
希学園 関東の学園長であり、国語教師の山崎先生がYouTubeでおススメされていた参考書です。
問題形式で解きながら、使い方を覚えることができます。
中学受験予定の方に特におすすめです。
小学校基礎レベル
中学入試完成レベル
3分野別・総まとめ編
小学生新聞
小学生向けの新聞には、時事問題に関する言葉を、丁寧に説明しているので、自然と語彙力が増やせます。
読売KODOMO新聞は、1か月に550円です。
新聞を読んでいる児童がテストの成績が良いことがデータとしてでています。
まとめている記事はこちら
小学生新聞は、内容が面白くおすすめです。
資格・検定に挑戦する
資格を取得する目的があれば、子どものやる気はアップします。
語彙力を伸ばす資格の中でもおすすめの検定を紹介します。
親子で挑戦するのもおすすめです。
日本語検定
日本語検定は、『言葉の意味』『語彙』『敬語』『文法』『漢字』『表記』など、日本語の総合的な能力を測る試験です。
読売新聞社や時事通信社、東京書籍が協賛、文部科学省後援の日本語検定委員会が主催しています。
受験級 | レベル | 時間 |
1級 | 社会人上級レベル | 60分 |
2級 | 大学卒業~社会人中級レベル | |
3級 | 高校卒業~社会人基礎レベル | |
4級 | 中学校卒業レベル | 50分 |
5級 | 小学校卒業レベル | |
6級 | 小学4年生レベル | |
7級 | 小学2年生レベル |
公式問題集
ことわざ検定
ことわざ検定は『ことわざ』『慣用句』『四字熟語』の知識と技術を客観的にはかるための検定試験です。
今までは、ペーパー試験でしたが、2021年11月からオンライン試験に変わりました。
10級・9級はマウス操作、画面タッチで対応できますが、8級以上は入力が必要となります。
受験級 | 想定対象者 | 時間 |
1級 | 難問チャレンジャー | 50分 |
2級 | 一般(ハイレベル) | |
3級 | 一般 | |
4級 | 高校生 | |
5級 | 中学生 | |
6級 | 小学6年生(ハイレベル) | 40分 |
7級 | 小学6年生 | |
8級 | 小学5年生 | |
9級 | 小学4年生 | |
10級 | 小学3年生 |
学習塾で団体受験しているところが増えています。
公式問題集
ゲーム・YouTubeで語彙力アップ(番外編)
ことばのパズル もじぴったんアンコール
ゲーム好きなら、任天堂スイッチのソフト『もじぴったんアンコール』がおすすめです。
収録言語は13万語以上です。
小学1年生の子どもは、辞書を片手に考えています。
自分で作った言葉は、クリアごとに確認できます。
こちらもおすすめです。
YouTube動画 語彙コント
中学受験専門塾のジーニアス監修の語彙コントが面白くておすすめです。
小学生語彙力アップ まとめ
語彙力に関して、低学年のうちは、親が生活の中や、本、新聞を活用し教えていくことで伸びると考えます。
また自分で学習できる子どもには、言葉に関する本やドリルを一冊、子どもに合うものを購入してください。
小学生向けの新聞もおすすめです。
語彙力を伸ばし、国語力が向上できるよう親が働きかけたいですね。